えっ?洗濯機の排水口が穴だけ!接続方法とトラブル解決法を解説

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新居の洗濯機置き場を見て、「排水口がただの穴しかなくてどうすればいいの?」と戸惑っていませんか。

洗濯機の排水ホースはそのまま差し込むだけで良いのか、それともエルボという部品が別途必要なのか、特に初めての一人暮らしや引っ越しでは不安になりますよね。

賃貸物件の場合はどう対処すべきか、また、接続が甘いことで起こりうる水漏れや、下水から上がってくる嫌な臭い、さらには虫の侵入といったトラブルも心配です。

この記事では、そうした洗濯機の排水口が穴だけという状況に直面しているあなたの悩みを解決します。

応急処置に使えるパテやゴムの活用法から、排水口のつまりが発生した際の掃除方法、部品の外し方、そして洗濯機置き場の排水口にパイプユニッシュは使えるのかという具体的な疑問に至るまで、網羅的に解説していきます。

この記事を読み終える頃には、安心して洗濯機を設置し、快適に使うための知識が身についているはずです。

この記事でわかること
  • 排水口が穴だけの場合の正しい接続方法
  • 水漏れや臭いなどのトラブルを未然に防ぐ対策
  • つまりや汚れが発生した際の具体的な掃除手順
  • 賃貸物件における注意点と対処法
目次

洗濯機の排水口が穴だけ!基本的な接続方法と注意点

  • 洗濯機の排水ホースは差し込むだけで大丈夫?
  • 接続が不十分な場合の水漏れリスク
  • 臭い対策に効果的な排水エルボの役割
  • 賃貸物件でエルボがない場合の確認事項
  • 応急処置に役立つ排水口用パテの使い方
  • 防臭ゴムで排水口の隙間を塞ぐ方法

洗濯機の排水ホースは差し込むだけで大丈夫?

洗濯機の排水口が床に開いた穴だけの場合、排水ホースをそのまま差し込むだけでも洗濯機を使用すること自体は可能です。

これは、特に築年数が経過した建物でみられる構造になります。

しかし、この方法はいくつかのリスクを伴うため、基本的には推奨されません。

理由として、排水ホースと排水口の間に隙間ができてしまい、接続が不安定になることが挙げられます。

排水時には意外と強い水圧がかかるため、その勢いでホースが抜け、床が水浸しになる可能性があります。

また、排水口とホースの間に隙間があると、下水からの悪臭や害虫が室内に侵入しやすくなるという衛生面でのデメリットも考えられます。

したがって、排水ホースをただ差し込むだけで使用するのは、あくまで一時的な応急処置と捉えるのが賢明です。

長期的に安心して使用するためには、後述するエルボやその他の部品を使って、排水口とホースをしっかりと固定し、隙間をなくす対策を講じることが大切になります。

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接続が不十分な場合の水漏れリスク

排水口と排水ホースの接続が不十分な場合、最も懸念されるのが水漏れのリスクです。

洗濯機から一度に排水される水の量は多く、接続部分に隙間があったり、固定が甘かったりすると、そこから水が漏れ出てしまいます。

たとえ少量ずつの水漏れであっても、長期間放置すれば床材を腐食させたり、壁紙にシミを作ったりする原因となります。湿った環境はカビの温床にもなり、健康への影響も無視できません。

特に、集合住宅の場合は階下の部屋にまで被害が及ぶ可能性があり、大規模なトラブルに発展しかねません。

これを防ぐためには、排水ホースが排水口から抜けないように確実に接続することが鍵となります。

ホースクリップや結束バンドで補強する、あるいは専用の接続部品である「エルボ」を使用する方法が有効です。

特に、防水パンが設置されていない床に直接穴が開いているタイプの排水口では、水漏れが発生した際の被害が大きくなりやすいため、接続には細心の注意を払う必要があります。

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臭い対策に効果的な排水エルボの役割

排水エルボとは、洗濯機の排水ホースと排水口を接続するためのL字型の部品です。この部品を使用する最大のメリットの一つが、下水の臭いを防ぐ効果です。

排水エルボとは何か

エルボは英語の「elbow(肘)」が語源で、その名の通りL字の形状をしています。排水ホースを無理に曲げることなく、スムーズに排水口へ接続する役割を果たします。

これにより、ホースの折れ曲がりによる劣化や、排水不良を防ぐことが可能です。

エルボが臭いを防ぐ仕組み

多くの洗濯機パンの排水口や、後付けの排水トラップには、内部に水を溜める「封水(ふうすい)」という仕組みがあります。

この溜まった水が下水管からの臭いや害虫の侵入を防ぐ「蓋」の役割を担っています。

排水エルボは、この排水トラップと排水ホースを確実に密閉状態で接続するために不可欠な部品です。

エルボを使わずにホースを差し込むだけだと、排水トラップが正常に機能せず、下水の悪臭が逆流してきてしまいます。

洗濯物や洗面所全体が臭くなる原因にもなるため、エルボの使用は衛生的な環境を保つ上で非常に有効と言えます。

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エルボの種類主な特徴価格帯の目安
プラスチック製最も一般的で耐久性が高い。様々な形状がある。500円~1,000円
ゴム製柔軟性があり、多少のサイズのズレに対応しやすい。500円前後
排水トラップ付き排水口にトラップ機能がない場合に使用。臭いや虫を防ぐ効果が高い。1,500円~2,500円

賃貸物件でエルボがない場合の対処法

引っ越し先の賃貸物件で洗濯機を設置しようとした際に、排水エルボが見当たらないことがあります。このような場合、自分で購入する前にまず行うべきことがあります。

本来、排水エルボは洗濯機の付属品ではなく、物件の設備の一部として備え付けられているのが一般的です。そのため、入居時にエルボがない場合、前の住人が誤って持って行ってしまった可能性が考えられます。

そこで、最初に管理会社や大家さんに連絡し、エルボが備え付けられていないか確認しましょう。

物件の備品であると認められれば、管理会社側で新しいエルボを手配してくれるケースが多いです。

入居から時間が経ってしまうと自己負担での対応を求められる可能性もあるため、気づいたらすぐに連絡することが大切です。

一方で、建物の構造上、元々エルボが不要な排水口(床の穴に直接差し込むタイプ)である可能性もあります。

この場合でも、臭いや水漏れ対策としてエルボの設置を検討したい旨を伝え、工事が必要になる場合は許可を取るようにしてください。

自己判断で床に穴を開けるなどの作業を行うと、退去時にトラブルの原因となるため注意が必要です。

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応急処置に役立つ排水口用パテの使い方

排水エルボがすぐに手に入らない場合や、エルボが使えない構造の排水口で、とりあえず隙間からの臭いや虫の侵入を防ぎたい時には、配管用のパテを使った応急処置が有効です。

配管用パテは、粘土のような質感を持ち、自由に形を変えて隙間を埋めることができます。

ホームセンターなどで手軽に購入可能です。使用する際は、不燃性で耐水性のある「エアコン配管用パテ」などを選ぶと良いでしょう。

使い方は非常に簡単です。

まず、排水ホースを排水口に差し込み、位置を決めます。

その後、パテをよく練って柔らかくし、排水ホースと排水口の周りの隙間に押し込むようにして、隙間が完全になくなるまで埋めていきます。

ただし、これはあくまで応急処置です。

パテは時間と共に硬化したり、劣化したりすることがあります。また、排水口の掃除をする際には一度剥がす必要があり、その手間がかかる点がデメリットです。

恒久的な対策としては、やはりサイズの合ったエルボや後述する防臭ゴムなどを使用することをおすすめします。

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防臭ゴムで排水口の隙間を塞ぐ方法

パテと同様に、排水口の隙間を手軽に塞ぐためのアイテムとして「防臭ゴム」や「防臭キャップ」があります。これは、排水ホースを通すための穴が開いたゴム製の部品で、排水口に蓋をするように設置します。

防臭ゴムは、パテよりも見た目がすっきりしており、取り外しも比較的簡単なため、掃除のしやすさという点では優れています。

排水口からの悪臭や害虫の侵入を効果的に防ぐことが可能です。

この部品を選ぶ上で最も重要なのは、サイズです。自宅の「排水口の内径」と「排水ホースの外径」の両方に適合する製品を選ぶ必要があります。

サイズが合わないと、隙間ができてしまい効果が半減してしまうため、購入前に必ずメジャーなどで寸法を測っておきましょう。

取り付けは、まず排水ホースに防臭ゴムを通してから、ホースを排水口に差し込みます。最後に、防臭ゴムを排水口の穴にぴったりとはめ込めば完了です。

製品によっては、排水口のパイプに被せるだけの簡単なタイプもあります。賃貸物件で床を傷つけることなく、臭いや虫の対策をしたい場合に非常に便利な方法です。

洗濯機の排水口が穴だけ!トラブル解決法

  • 排水口から虫が侵入するのを防ぐには
  • 排水口つまりの原因と自分でできる解消法
  • 定期的な排水口の掃除方法と頻度
  • 掃除の際に役立つ部品の外し方
  • 洗濯機置き場の排水口にパイプユニッシュは使える?

排水口から虫が侵入するのを防ぐには

洗濯機の排水口がただの穴だけの場合、下水管と室内が直接つながっている状態になり、ゴキブリやチョウバエなどの害虫が侵入する経路になり得ます。

前述の通り、この問題に対する最も効果的な対策は、排水口の隙間を物理的に塞ぐことです。排水トラップ付きのエルボを設置すれば、封水によって虫の侵入を根本から断つことができます。これが最も確実な方法です。

エルボの設置が難しい場合でも、防臭ゴムやパテを使って排水ホースと排水口の間の隙間をきっちりと埋めることで、侵入経路を塞ぐ効果が期待できます。

また、排水口周りを常に清潔に保つことも大切です。

髪の毛や糸くず、洗剤カスなどの汚れは、虫のエサになったり、産卵場所になったりします。定期的に排水口の見える範囲のゴミを取り除き、清潔な状態を維持するよう心がけましょう。

市販の排水口用のネットを設置して、大きなゴミが流れていかないようにするのも一つの手です。

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排水口つまりの原因と自分でできる解消法

洗濯機の排水口は、見えないうちに汚れが蓄積し、つまりやすい場所の一つです。つまりが発生すると、排水が逆流して床が水浸しになる恐れがあります。

排水口つまりの主な原因

つまりの主な原因は、洗濯のたびに流される「糸くず」「髪の毛」「皮脂汚れ」「洗剤の溶け残り」などです。

これらが排水管の内部で絡み合い、ヘドロ状になって水の通り道を塞いでしまいます。また、お風呂の残り湯を洗濯に使用している場合は、湯垢などもつまりの原因に加わります。

自分でできるつまり解消法

軽度のつまりであれば、市販のパイプクリーナーを使って解消できる場合があります。粘度の高いジェルタイプのクリーナーを選び、製品の説明書に従って排水口に流し込み、規定の時間放置した後に十分な水で洗い流します。

パイプクリーナーを使用する際は、酸性の製品と混ざると有毒ガスが発生する危険があるため、他の洗剤との併用は絶対に避けてください。

パイプクリーナーで解消しない場合は、排水トラップ部分を分解して直接ゴミを取り除く必要があります。

やり方などの詳細について、後ほど解説しております。

無理に作業を行うと部品を破損させる可能性もあるため、難しいと感じたら速やかに専門の水道業者に相談することをおすすめします。

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定期的な排水口の掃除方法と頻度

排水口のつまりや悪臭といったトラブルを未然に防ぐためには、定期的な掃除が欠かせません。

理想的な掃除の頻度は、月に1回程度です。

掃除を始める前には、安全のために必ず洗濯機の電源プラグを抜き、水道の蛇口を閉めてください。

掃除の手順は以下の通りです。

  1. 排水ホースを排水エルボや排水口から抜きます。
  2. 排水口の蓋やエルボ、排水トラップなど、取り外せる部品をすべて外します。部品は、反時計回りに回すと外れるものが一般的です。固くて外れない場合は、無理な力を加えないでください。
  3. 外した部品に付着した髪の毛や糸くず、ぬめりなどを、使い古しの歯ブラシなどを使って丁寧に取り除きます。汚れがひどい場合は、お湯にしばらく浸け置きすると落ちやすくなります。
  4. 排水口の内部も、歯ブラシが届く範囲でこすり洗いをします。
  5. 仕上げに、重曹とクエン酸(またはお酢)を使うと、ぬめりや臭いを効果的に除去できます。排水口に重曹を振りかけ、その上からクエン酸(またはお酢)を注ぎ、発泡したら30分ほど放置します。その後、ぬるま湯でしっかりと洗い流してください。
  6. 最後に、全ての部品を元通りに取り付けて完了です。

この作業を習慣づけることで、排水口を清潔に保ち、大きなトラブルを防ぐことができます。

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掃除の際に役立つ部品の外し方

排水口の掃除を行うには、いくつかの部品を正しく取り外す必要があります。外し方を誤ると部品の破損につながるため、慎重に作業を進めましょう。

まず、洗濯機の排水ホースと排水口をつなぐ「排水エルボ」を外します。これは、多くの場合、排水口に差し込まれているだけか、軽くねじ込んであるだけなので、上に引き抜くか、反時計回りに回すことで取り外せます。

ホースバンドで固定されている場合は、バンドを緩めてからホースを引き抜いてください。

次に、排水口本体の部品です。

洗濯パンに設置されている排水口は、格子状の目皿やカバーを外すと、その下に筒状の「排水トラップ」が見えます。

この排水トラップの多くは、反時計回りに回すことで取り外しが可能です。長年の汚れで固着していることもありますが、ゴム手袋などを使うと滑りにくく、力を入れやすくなります。

ここで最も注意すべき点は、絶対に力任せに回さないことです。

特に排水トラップの外側のパーツまで一緒に回してしまうと、床下で接続が外れ、階下への水漏れという重大な事故につながる危険があります。

少し力を入れてみて動かないようであれば、無理はせず、専門業者に依頼するのが安全です。

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洗濯機置き場の排水口にパイプユニッシュは使える?

市販のパイプクリーナーの代表格である「パイプユニッシュ」は、洗濯機置き場の排水口にも使用できます。主成分である水酸化ナトリウムが、つまりの原因となる髪の毛や皮脂汚れを強力に溶かしてくれます。

使用方法は、基本的に浴室や洗面台の排水口と同じです。排水口に直接、液を流し込みます。

ただし、注意点がいくつかあります。

洗濯パンの排水口が、ホースを差し込むための部品で覆われている場合、そのままでは液を流し込めません。

その部品にスリット(隙間)が入っているタイプであれば、その隙間から慎重に液を流し込みます。

スリットがないタイプの場合は、排水ホースとエルボを一旦取り外して、直接排水口に液を注ぐ必要があります。

使用後は、製品に記載されている規定の時間(通常15~30分)を守って放置し、その後、十分な量の水(バケツ数杯分など)でしっかりと洗い流してください。

流す水の量が少ないと、溶けた汚れが配管の奥で再び固まってしまうことがあるため注意が必要です。

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まとめ|洗濯機の排水口が穴だけの悩みは解決できる

この記事では、洗濯機の排水口が穴だけの場合の対処法について詳しく解説しました。最後に、重要なポイントをまとめます。

  • 排水口が穴だけの場合でも排水ホースを差し込んで使用は可能
  • ただし水漏れや悪臭、虫の侵入といったリスクが伴う
  • これらのリスク対策として排水エルボの設置が最も効果的
  • エルボは配管の折れを防ぎスムーズな排水を助ける
  • 賃貸物件でエルボがない場合はまず管理会社や大家さんに相談する
  • エルボは物件の備品であるため提供してもらえることが多い
  • 応急処置として配管用パテや防臭ゴムで隙間を塞ぐ方法がある
  • パテは耐水性のあるエアコン配管用がおすすめ
  • 防臭ゴムは取り外しが簡単で掃除がしやすい
  • エルボやゴムを選ぶ際は排水口とホースのサイズ計測が必須
  • 下水の臭いや虫は排水トラップがないことが主な原因
  • 穴だけの排水口には後付けのトラップ付きエルボも販売されている
  • 排水口のつまりは糸くずや髪の毛が蓄積して発生する
  • 月に一度の定期的な掃除がつまりや臭いの予防につながる
  • 掃除で部品を外す際は無理な力を加えず慎重に行う
  • トラブルが自分で解決できない場合は速やかに専門業者へ相談する
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