洗濯のやり方について、自信がありますか。
「なんとなく洗濯機を回しているけれど、これで合っているのかな?」と不安に思う方もいるかもしれません。特に洗濯の基本を知らない初心者のうちは、失敗や後悔もつきものです。
実は、正しい洗濯機の使い方から、汚れの種類に応じた洗剤の選び方、デリケートな衣類の手洗い方法まで、知っておくと仕上がりが大きく変わるポイントがたくさんあります。
また、衣類の分け方や、頑固な黄ばみや染み抜きのためのつけ置き、柔軟剤は必要なのかという疑問、さらには外干しや部屋干しといった干し方のコツ、見落としがちな洗濯槽の掃除に至るまで、洗濯は奥が深いものです。
この記事では、そんな洗濯のやり方に関するあらゆる疑問を解決し、誰でも洗濯上手になれる方法を網羅的に解説します。
- 洗濯の基本的な手順や準備がわかる
- 汚れや衣類に合わせた洗い方のコツが掴める
- 洗濯物の干し方や洗濯機のケア方法が身につく
- 洗濯に関する様々な悩みが解消される
基本的な洗濯のやり方と準備

- 洗濯の基本は初心者でも簡単
- 正しい洗濯機の使い方を覚えよう
- 色移りを防ぐ洗濯物の分け方
- 汚れに合わせた洗剤の選び方
- ふんわり仕上げに柔軟剤は必要?
- デリケートな衣類の手洗い方法
洗濯の基本は初心者でも簡単

洗濯を始める前に、いくつかの基本的な確認作業を行うことで、失敗を未然に防ぎ、衣類を長持ちさせることができます。
まず最も大切なのが、衣類の洗濯表示を確認することです。
タグには、その服が洗濯機で洗えるのか、手洗いが必要なのか、水温の上限は何度か、漂白剤は使えるのか、といった重要な情報が記号で示されています。
2016年12月から国際規格に合わせた新しい表示に変わっているため、見慣れない記号は一度確認しておくと安心です。

桶に×がついたマークは家庭での洗濯ができないため、クリーニング店に依頼しましょう。
次に、ポケットの中身を必ずチェックしてください。
ティッシュペーパーを入れたまま洗濯してしまうと、細かな紙くずが他の洗濯物全体に付着し、取り除くのに大変な手間がかかります。
また、ペンを入れていればインクが漏れ、大切な衣類を台無しにしてしまう恐れもあります。
スマートフォンや財布などの貴重品を入れていないかも、洗濯機に入れる直前に確認する癖をつけると良いでしょう。
これらの準備は少し手間に感じるかもしれませんが、洗濯によるトラブルを避け、衣類をきれいに保つためには不可欠な工程です。
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正しい洗濯機の使い方を覚えよう

洗濯の準備が整ったら、いよいよ洗濯機を使って洗っていきます。
洗濯機の使い方を正しく理解することで、洗浄力を最大限に引き出し、衣類をきれいに洗い上げることが可能です。
まず、洗濯物を洗濯槽に入れます。
このとき、衣類を詰め込みすぎないことが肝心です。
目安としては、洗濯槽の7割から8割程度に留めておくとよいでしょう。
次に、洗濯コースを選びます。
普段着やタオル、肌着など、特別デリケートではない衣類の場合は「標準コース」が基本です。
すすぎの回数は、縦型洗濯機「ためすすぎ2回」・ドラム式洗濯機「注水すすぎ2回以上」がおすすめ!
汚れがひどい場合は「念入りコース」、急いでいるときは「お急ぎコース」など、状況に応じて使い分けます。
コースの名称はメーカーによって異なるため、取扱説明書で確認しておくことをおすすめします。
コースを選んでスタートボタンを押すと、多くの洗濯機では洗濯物の重さを自動で計測し、必要な水量と洗剤の目安量を表示します。その表示に従って、適切な量の洗剤を専用の投入口に入れましょう。
洗剤を入れすぎても洗浄力が上がるわけではなく、むしろすすぎ残しの原因になるため、きちんと計量することが大切です。
最後に、フタをしっかり閉めて洗濯を開始します。基本的な手順をマスターし、毎日の洗濯を効率的に行いましょう。
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色移りを防ぐ洗濯物の分け方

洗濯物の中には、一緒に洗うと他の衣類に色が移ってしまうものがあります。
分け方の基本は、「白い衣類」「淡い色の衣類」「濃い色の衣類」の3つに分類することです。
特に、購入したばかりの濃い色の衣類やジーンズは染料が落ちやすいため、最初の数回は単独で洗うか、同じような色のものと一緒に洗うと安心です。
白い布に洗剤の原液を少量つけ、衣類の目立たない部分を軽く叩いてみてください。布に色が移るようであれば、その衣類は色落ちしやすいと考えられます。
また、汚れがひどい作業着や靴下なども、他のきれいな衣類とは分けて洗うことをおすすめします。
汚れが他の衣類に移ってしまうのを防ぐためです。
さらに、タオル類は他の衣類と分けて洗うと、タオルの繊維が衣類に付着するのを防げます。
特に黒っぽい衣類と一緒に洗うと、タオルの繊維が目立ってしまうことがあります。
洗濯物を分けるのは手間がかかりますが、この一手間が衣類をきれいに長持ちさせる秘訣です。
関連記事 【保存版】洗濯の分け方に迷ったら見て!基本パターンと注意点
汚れに合わせた洗剤の選び方

スーパーやドラッグストアには様々な種類の洗濯洗剤が並んでおり、どれを選べば良いか迷ってしまうかもしれません。
洗剤はそれぞれ特徴が異なるため、衣類の種類や汚れの性質に合わせて選ぶのが、きれいに洗い上げるための鍵となります。
主に、洗濯洗剤は「液体洗剤」「粉末洗剤」「おしゃれ着用洗剤」の3つに大別できます。
洗剤の種類 | 主な特徴 | メリット | デメリット・注意点 |
液体洗剤 | 日常的な皮脂汚れや軽い汚れに | 水に溶けやすく、すすぎ1回で済むタイプも多い。部分洗いに直接塗布できる。 | 粉末に比べると洗浄力がやや劣る場合がある。 |
粉末洗剤 | 弱アルカリ性で洗浄力が高い | 泥汚れや食べこぼし、黄ばみなどに強い。酵素や漂白剤配合のものが多い。 | 水温が低いと溶け残ることがある。色柄物は色落ちの可能性に注意。 |
おしゃれ着用洗剤 | 中性で衣類にやさしい | 型崩れや色あせ、毛玉を防ぐ。デリケートな素材の洗濯に適している。 | 洗浄力は比較的マイルド。日常的な汚れには不向き。 |
※すすぎ1回では生乾き臭の原因になる場合があります。
日常的な洗濯には、使い勝手の良い液体洗剤がおすすめです。
汗や皮脂汚れが主な場合は液体、泥汚れや頑固な汚れが多い場合は粉末洗剤を選ぶとよいでしょう。
そして、ニットやブラウスなど、大切に洗いたい衣類のためにおしゃれ着用洗剤を1本用意しておくと、自宅で手軽にケアができます。
このように、洗剤を適切に使い分けることで、あらゆる汚れに対応できるようになります。
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ふんわり仕上げに柔軟剤は必要?

柔軟剤は、衣類を柔らかく仕上げ、静電気の発生を防ぎ、良い香りを付けてくれるアイテムです。
しかし、洗濯において必ずしも必須というわけではありません。
柔軟剤の特性を理解し、メリットとデメリットを考慮して使うことが望ましいです。
柔軟剤の最大のメリットは、仕上がりの良さです。
陽イオン性界面活性剤が繊維の表面をコーティングすることで、肌触りがなめらかになり、ごわつきを防ぎます。特にタオルやニットなど、ふんわりさせたい衣類には効果的です。
また、静電気を防止する効果は、乾燥する冬場に衣類のまとわりつきやホコリの付着を抑えてくれます。
一方で、デメリットも存在します。
柔軟剤のコーティング作用は、繊維の吸水性を低下させることがあります。
そのため、吸水性を重視したいタオルや肌着、スポーツウェアなどに毎回使用すると、本来の機能が損なわれる可能性があります。これらの衣類には数回に1回の使用に留めるか、使用を避けるという選択も考えられます。
また、肌が敏感な方にとっては、柔軟剤に含まれる化学成分が刺激となり、肌荒れの原因になることもあります。香りが強い製品も多いため、好みが分かれる点も注意が必要です。
以上のことから、柔軟剤は全ての洗濯に画一的に使うのではなく、衣類の種類や目的、自身の体質に合わせて使用するかどうかを判断するのが賢明な使い方と言えます。
関連記事 柔軟剤やめてみた結果は?メリット・デメリットを理解し上手な洗濯術
デリケートな衣類の手洗い方法

セーターやブラウス、下着など、洗濯表示に「手洗い」マークがついているデリケートな衣類は、洗濯機ではなく手で洗うことで、型崩れや縮み、生地の傷みを防ぐことができます。
正しい手洗いの方法を覚え、大切な衣類を長持ちさせましょう。
手洗いの基本「押し洗い」
手洗いの基本となるのが「押し洗い」です。衣類への負担が最も少ない洗い方で、多くのデリケートな衣類に適しています。
- 洗面器や洗濯桶に、衣類がつかる程度のぬるま湯(30℃以下)を張り、おしゃれ着用の中性洗剤を溶かして洗濯液を作ります。
- 衣類をきれいに畳んで洗濯液に沈め、手のひらでやさしく「押して、離す」を20~30回繰り返します。生地をこすったり揉んだりするのは避けましょう。
- 洗濯液を流し、きれいな水に入れ替えます。同じ要領でやさしく押しながら、泡が出なくなるまですすぎを2回行います。
- すすぎが終わったら、洗濯ネットに入れ、洗濯機で30秒~1分ほど軽く脱水します。脱水しすぎるとシワや型崩れの原因になるため、時間は短めに設定するのがポイントです。
その他の手洗い方法
汚れが気になる部分には、もみ洗いやつまみ洗いも有効ですが、生地を傷めないよう力加減には注意が必要です。ガンコな汚れの場合は、洗濯液につけ置きするのも一つの方法です。
手洗いは少し手間がかかりますが、衣類への愛情を込めて丁寧に行うことで、お気に入りの服をより長く、美しい状態で保つことができます。
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きれいに仕上げる洗濯のやり方のコツ

- 諦めないで!衣類の染み抜き
- シャツの黄ばみを落とす方法
- 頑固な汚れにはつけ置き洗い
- ふんわり仕上げる洗濯物の干し方
- 外干しと部屋干しのメリット
- 定期的な洗濯槽の掃除で清潔に
- 正しい洗濯のやり方をマスターしよう
諦めないで!衣類の染み抜き

食事中や作業中、うっかり衣類に染みをつけてしまうことがあります。
染みの種類によって落とし方が異なるため、原因に合わせた適切な方法でケアしましょう。
水溶性の染み(醤油・コーヒー・ジュースなど)
水に溶けやすい染みは、比較的落としやすいです。
まず、乾いた布やティッシュで染みの水分をできるだけ吸い取ります。
その後、染みの部分に食器用中性洗剤の原液を少量つけ、裏側に当て布をしながら、歯ブラシなどで軽く叩いて染みを当て布に移していきます。
こすると染みが広がるので、叩くのがポイントです。
ある程度染みが落ちたら、水で洗い流し、通常の洗濯を行います。
油溶性の染み(ミートソース・ドレッシング・口紅など)
油に溶けやすい染みには、クレンジングオイルが有効です。
染みの部分にクレンジングオイルをなじませ、やさしく揉み込みます。
その後、ぬるま湯でオイル分を洗い流し、仕上げに食器用中性洗剤で軽く洗ってから、通常の洗濯をしてください。
特殊な染み(泥・墨汁など)
泥汚れや墨汁は、不溶性の汚れで繊維の奥に入り込んでいるため、すぐに水で洗うのは逆効果です。
泥の場合は、まず完全に乾かしてから、ブラシなどで固形の汚れをできるだけ払い落とします。
その後、固形石鹸を直接こすりつけ、よく揉み洗いしてから洗濯機で洗いましょう。
いずれの染み抜きを行う場合も、作業前に衣類の目立たない場所で色落ちしないかテストすることをおすすめします。
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シャツの黄ばみを落とす方法

白いシャツの襟や脇の部分が、いつの間にか黄ばんでしまうことがあります。
一度ついてしまった頑固な黄ばみも、適切なケアで白さを取り戻すことができます。
黄ばみ落としに最も効果的なのは、粉末タイプの酸素系漂白剤を使ったつけ置き洗いです。
酸素系漂白剤は、色柄物にも使えるものが多く、安心して利用できます。
酸素系漂白剤を使った黄ばみ落としの手順
- まず、バケツや洗面器に40℃~50℃のお湯を用意します。酸素系漂白剤は、水温が高い方が効果を発揮しやすいためです。ただし、衣類の洗濯表示で上限温度が指定されている場合は、それに従ってください。
- お湯に、規定量の粉末酸素系漂白剤をしっかりと溶かします。
- 黄ばみが気になる衣類を漂白液に浸し、30分から2時間ほどつけ置きします。衣類が浮いてこないように、上から皿などで重しをすると効果的です。
- つけ置きが終わったら、漂白液ごと洗濯機に入れ、他の洗濯物と一緒に通常のコースで洗濯します。
この方法で、皮脂汚れが分解され、気になる黄ばみがスッキリと解消されるでしょう。
黄ばみを予防するためには、普段から皮脂汚れがつきやすい部分に直接液体洗剤を塗布してから洗濯するなど、汚れを蓄積させない工夫が大切になります。
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頑固な汚れにはつけ置き洗い

通常の洗濯機洗いだけでは落ちにくい、泥汚れや食べこぼし、蓄積した汗ジミなどの頑固な汚れには「つけ置き洗い」が非常に有効です。
つけ置き洗いの基本的な手順は、まずバケツや洗濯槽に40℃程度のぬるま湯を張り、洗濯用洗剤を溶かして濃いめの洗濯液を作ることです。
そこに汚れた衣類を投入し、30分から2時間ほど浸しておきます。
つけ置きが終わったら、軽く絞ってから他の洗濯物と一緒に洗濯機で通常通り洗います。この予洗いとも言える一手間が、驚くほど仕上がりを変えることがあります。
ただし、つけ置き洗いには注意点もあります。
まず、色落ちしやすい衣類は、他の衣類と分けて単独で行う必要があります。
また、長時間つけすぎると、一度落ちた汚れが衣類に再付着(再汚染)したり、雑菌が繁殖してかえって臭いの原因になったりすることもあります。
つけ置き時間を守り、衣類の状態を見ながら行うことが、この方法を効果的に活用するコツです。
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ふんわり仕上げる洗濯物の干し方

洗濯は「洗う」だけでなく「干す」工程までが重要です。
正しい干し方を実践することで、洗濯物の乾きが早くなるだけでなく、シワや型崩れを防ぎ、ふんわりとした気持ちの良い仕上がりになります。
洗濯が終わったら、できるだけ早く洗濯槽から取り出して干しましょう。
濡れたまま長時間放置すると、雑菌が繁殖し、生乾きの嫌な臭いの原因となります。
干す前のひと手間として、洗濯物を数回、強く振りさばくことをおすすめします。
こうすることで、洗濯で絡まった繊維がほぐれ、水分が飛んで乾きやすくなります。また、衣類全体の大きなシワを伸ばす効果も期待できます。
ハンガーにかける際は、衣類の形を整えることが大切です。
シャツであれば、襟を立て、前立てや袖口のボタンをいくつか留め、手で軽く叩いて細かいシワを伸ばします。
パンツやスカートは、筒状になるように干すと、内側にも風が通りやすくなり、効率的に乾かすことができます。
ニットやセーターなど、ハンガーにかけると伸びてしまうデリケートな衣類は、「平干し」が基本です。専用の平干しネットを使うのが理想ですが、なければお風呂のフタの上などに広げて干す方法もあります。
これらのポイントを意識するだけで、洗濯物の仕上がりが格段に向上します。
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外干しと部屋干しのメリット

洗濯物の干し方には、主に屋外に干す「外干し」と、室内で干す「部屋干し」があります。
それぞれにメリットとデメリットがあり、天候やライフスタイル、衣類の種類によって使い分けるのが賢い方法です。
外干しのメリット・デメリット
外干しの最大のメリットは、太陽光と風によって洗濯物が早く乾くことです。
日光に含まれる紫外線には殺菌効果があり、洗濯物を衛生的に仕上げる助けになります。特に晴れた日の外干しは、パリッとした気持ちの良い仕上がりになるでしょう。
一方で、デメリットとしては、天候に左右される点が挙げられます。
急な雨で洗濯物が濡れてしまうリスクがあります。また、紫外線は衣類の色あせの原因にもなるため、色の濃い衣類やデリケートな素材は、裏返して干すか、日陰干しにするなどの配慮が必要です。
さらに、花粉や黄砂、PM2.5などが飛散している時期は、洗濯物に付着してしまう懸念もあります。
部屋干しのメリット・デメリット
部屋干しのメリットは、天候や時間を気にせず、いつでも洗濯物を干せることです。
紫外線による色あせの心配もなく、花粉などの外的要因から衣類を守ることができます。
しかし、最大のデメリットは、乾きにくく、生乾き臭が発生しやすい点です。
これを防ぐためには、風通しを良くすることが不可欠です。
扇風機やサーキュレーターで風を当てたり、除湿機やエアコンのドライ機能を活用したりすると、乾燥時間を大幅に短縮できます。
干し方にも工夫が必要で、洗濯物同士の間隔をこぶし一つ分以上あけ、アーチ状に干して空気の通り道を作ると、効率よく乾かせます。
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定期的な洗濯槽の掃除で清潔に

毎日使う洗濯機ですが、一見きれいに見えても、洗濯槽の裏側には石鹸カスや水アカ、ホコリなどが溜まり、それをエサにカビが繁殖していることがあります。
洗濯物から嫌な臭いがしたり、黒いカスが付着したりする場合、その原因は洗濯槽の汚れかもしれません。
洗濯槽の掃除頻度は、洗濯機の使用頻度にもよりますが、1~2ヶ月に1回程度が目安です。
市販の洗濯槽クリーナーを使って手軽に行うことができます。クリーナーには、主に「塩素系」と「酸素系」の2種類があります。
塩素系クリーナーは、強力な殺菌作用でカビを分解して除去します。
掃除時間が短く、手軽に使えるのがメリットです。
一方、酸素系クリーナー(過炭酸ナトリウム)は、発泡する力でこびりついたカビや汚れを剥がし取ります。
剥がれた汚れが目に見えるため、掃除した実感を得やすいのが特徴ですが、剥がれた汚れをすくい取る手間がかかる場合があります。
掃除方法は、洗濯槽に高水位までお湯(40~50℃が効果的)を張り、クリーナーを入れて「槽洗浄コース」で運転するか、標準コースで数分間回してから数時間つけ置きし、再度運転するだけです。
詳しい手順はクリーナーの表示や洗濯機の取扱説明書を確認してください。
定期的なケアで洗濯機自体を清潔に保つことが、毎日の洗濯を気持ちよく行うための基本です。

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正しい洗濯のやり方をマスターしよう
この記事では、洗濯の基本的なやり方から、汚れや衣類の種類に応じた応用テクニック、そして清潔な状態を保つためのケア方法まで、幅広く解説してきました。
正しい洗濯のやり方をマスターすることで、お気に入りの衣類をきれいに、そして長く愛用することができます。
最後に、この記事で紹介した重要なポイントをまとめます。
- 洗濯前には必ず洗濯表示とポケットの中を確認する
- 洗濯物は詰め込みすぎず洗濯槽の7~8割を目安にする
- 洗剤は汚れの種類や衣類の素材に合わせて選ぶ
- 柔軟剤は吸水性を損なうことがあるためタオルへの使用は注意する
- 色移りを防ぐため白物・淡色・濃色で洗濯物を分ける
- デリケートな衣類は「押し洗い」でやさしく手洗いする
- 染みは種類に応じた方法で早めに対処することが大切
- 襟や袖の黄ばみは酸素系漂白剤のつけ置きで落とす
- 頑固な汚れには40℃程度のぬるま湯でのつけ置きが効果的
- 洗濯物は干す前に数回振りさばいてシワを伸ばす
- 部屋干しは風通しを良くすることが臭い防止の鍵
- ニット類は型崩れを防ぐため平干しする
- 外干しは紫外線による色あせに注意する
- 洗濯槽は1~2ヶ月に一度の掃除でカビを防ぐ
- 正しい洗濯の知識が衣類を長持ちさせる