『くさっ』エアリズムの臭いは洗濯で落ちる！原因と正しい取り方

ユニクロの高機能インナー「エアリズム」。

その快適さから多くの人に愛用されていますが、一方で「エアリズムが臭い」という悩みを抱えている方も少なくありません。

大切に着ていても、なぜか発生する不快なニオイ。特にエアリズムは汗かくと臭いと感じることが多く、洗濯しても取れない生乾き臭に困っているという声も聞かれます。

この記事では、エアリズムはなぜ臭いがするのか、その根本的な原因から探ります。

新品でも臭う理由や、ブラトップやパンツから発する汗の臭い、ワキガとの関連性、そしてエアリズムの欠点にも触れていきます。

さらに、臭いが取れないときの正しい取り方として、オキシクリーンや重曹を使った効果的な洗濯方法、乾燥機の適切な使い方、そして絶対にやってはいけない熱湯を使った洗い方まで詳しく解説します。

また、エアリズムは何年で捨てるべきかという寿命の目安についても言及し、あなたの悩みを総合的に解決します。

なぜエアリズムは臭い？考えられる原因

エアリズムはなぜ臭いがする？

エアリズムが臭くなる主な理由は、その素材と機能にあります。

エアリズムの主成分であるポリエステルなどの化学繊維は、ニオイの原因となる皮脂汚れを吸着しやすい性質を持っています。

エアリズムの快適さを支える「毛細管現象」という仕組みも、ニオイの一因です。

これは、極細の繊維が汗の水分を素早く吸い上げて生地の外側へ移動させ、蒸発させることで速乾性を実現するものです。

植物が根から水を吸い上げるのと同じ原理ですね。

しかし、このとき蒸発するのはあくまで水分だけです。汗に含まれる皮脂やタンパク質といったニオイの元となる成分は、蒸発せずに繊維の奥深くに残ってしまいます。

これを繰り返すことで、洗濯では落としきれない汚れが蓄積し、雑菌が繁殖して不快なニオイを発生させるのです。

つまり、快適な着心地と引き換えに、ニオイの元を溜め込みやすい構造になっていることが、エアリズムが臭くなる根本的な原因と言えます。

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エアリズムの欠点とは？

エアリズムの最大の長所である「速乾性」と「サラサラした肌触り」は、多くの人に支持されています。ただ、この長所の裏側には、ニオイの原因につながる欠点も存在します。

最大の欠点は、前述の通り、皮脂汚れを蓄積しやすい点です。

綿などの天然繊維は水分も油分も吸収しますが、ポリエステルは水を弾く一方で油（皮脂）とはなじみやすい性質があります。

そのため、着用中の皮脂が繊維に付着しやすく、通常の洗濯では完全に除去するのが難しいです。

また、汚れが繊維の微細な隙間に入り込んでしまうと、さらに落ちにくくなります。これが、繰り返し着用するうちに頑固なニオイへと変化していく原因です。

もう一つの欠点として、熱に弱いことが挙げられます。

ニオイ対策として煮沸消毒を考える方もいるかもしれませんが、ポリエステルは高温で変形したり縮んだりする可能性があるため、熱湯での洗浄は適していません。

このように、優れた機能性を持つ一方で、汚れの蓄積しやすさと手入れの難しさがエアリズムの抱える欠点と考えられます。

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エアリズムは汗かくと臭いと感じる理由

「エアリズムを着て汗をかくと、普段より臭いが気になる」と感じる方は少なくありません。これには、汗の成分と雑菌の働きが大きく関係しています。

かいたばかりの汗は、実はほとんど無臭です。しかし、汗には水分以外に皮脂、タンパク質、アミノ酸といった成分が微量に含まれています。

エアリズムは、これらの成分が付着した状態で水分だけを素早く蒸発させます。すると、繊維の上にはニオイの元となる養分だけが濃縮された状態で残ります。

これを皮膚にもともと存在する常在菌が分解することで、不快なニオイ物質が発生するのです。

特に、湿度と温度が保たれる衣類の中は、雑菌にとって絶好の繁殖環境となります。

つまり、エアリズムが汗の水分を効率よく乾かすことで、結果的に雑菌のエサとなる成分を繊維に留めてしまい、菌の活動を活発にさせてしまうのです。

これが、エアリズムを着て汗をかくと特に臭いと感じるメカニズムです。

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エアリズムの生乾き臭は雑菌が原因

洗濯したはずなのに、乾くとイヤな臭いが戻ってくる「生乾き臭」。

この正体は、「モラクセラ菌」という雑菌です。この菌は、洗濯で落としきれなかった皮脂汚れなどをエサにして増殖し、雑巾のような不快なニオイを放ちます。

エアリズムの繊維構造は、このモラクセラ菌にとっても格好の住処となり得ます。毛細管現象を促すための極細繊維の隙間は、汚れが残りやすいだけでなく、水分も留まりやすいためです。

特に、洗濯後に乾くまでの時間が長いと、菌が爆発的に増殖してしまいます。

部屋干しなどで乾燥に時間がかかった場合、エアリズムから生乾き臭が発生しやすくなるのはこのためです。せっかく洗濯しても、繊維の奥に残った菌が原因で臭いが再発してしまうのです。

この問題を解決するためには、菌のエサとなる皮脂汚れをしっかり落とすことと、洗濯後はできるだけ早く乾燥させることが鍵となります。

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ブラトップやパンツの汗で臭いのはなぜ？

エアリズム製品の中でも、特にブラトップやパンツといったアイテムでニオイが気になるという声が多くあります。これには、着用する体の部位と製品の構造が関係しています。

汗腺が集中し蒸れやすい部位

ブラトップが接する胸の谷間やアンダーバスト、脇の下、そしてパンツが接する股間部分は、体の中でも特に汗腺が集中しており、汗をかきやすい場所です。

さらに、衣類が密着し、熱や湿気がこもりやすいため、雑菌が繁殖するのに最適な環境が整っています。

乾きにくい二重構造

多くのブラトップは、バストを支えるためにカップ周りの生地が二重になっています。この構造は、通気性を妨げ、湿気を内部に閉じ込める原因となります。

洗濯しても、この重なった部分がなかなか乾かず、生乾き臭の元凶となることが少なくありません。フード付きのパーカーのフード部分が乾きにくい現象と似ています。

このように、汗をかきやすく蒸れやすい部位で着用し、なおかつ乾きにくい構造を持つブラトップやパンツは、他のエアリズム製品と比べても、特に汗の臭いが強くなりやすいのです。

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新品のエアリズムでも臭うことがある？

購入したばかりの新品のエアリズムから、独特のニオイを感じることがあります。これは、衣類に問題があるわけではなく、主に二つの原因が考えられます。

一つ目は、素材そのもののニオイです。

エアリズムの主原料であるポリエステルは石油から作られる化学繊維のため、製造過程でわずかに化学的なニオイが付着することがあります。

これは「新品のニオイ」とも言えるもので、多くの場合は一度洗濯すれば気にならなくなります。

二つ目は、保管や梱包に由来するニオイです。

製品が工場から店舗に運ばれ、消費者の手に渡るまでの間に、段ボールや包装ビニール、店舗の芳香剤などのニオイが移ってしまうことがあります。

もし、洗濯してもニオイが取れない、あるいは明らかに不快な異臭がする場合は、初期不良の可能性も考えられます。

ユニクロでは購入後でも返品や交換に対応してくれる場合があるため、レシートを保管しておき、店舗に相談してみるのも一つの手です。

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ワキガ体質だと特に臭いやすい？

ワキガのニオイは、通常の汗とは異なるアポクリン汗腺から分泌される汗が原因です。

この汗には脂質やタンパク質、アンモニアなどが豊富に含まれており、これを皮膚の常在菌が分解することで、特有の強いニオイが発生します。

エアリズムの素材であるポリエステルは、このワキガの原因となる脂質（皮脂）を吸着しやすい性質があります。

さらに、毛細管現象によって汗が生地全体に拡散されるため、ニオイの原因物質も広範囲に広がってしまう可能性があります。

つまり、エアリズムはワキガのニオイを増幅させてしまう可能性があるのです。

ただし、メンズとレディースで素材に違いがあります。

レディースのエアリズムには「キュプラ」という吸湿性の高い素材が配合されていることが多く、汗を吸い取ってくれるため、ポリエステル100%に近いメンズ製品よりはニオイが抑えられる傾向にあります。

ワキガ体質の方がエアリズムを選ぶ際は、素材の特性を理解した上で、こまめな洗濯や制汗剤の併用といった対策がより一層大切になります。

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エアリズムが臭いときの完全対策ガイド

臭いが取れないときの基本的な取り方

何度洗濯してもエアリズムの臭いが取れない場合、通常の洗濯方法を見直す必要があります。

頑固なニオイの原因は、繊維の奥に蓄積した皮脂汚れと雑菌です。これらを除去するための基本は「つけ置き洗い」です。

効果的なつけ置き洗いのポイントは、40℃から50℃程度のぬるま湯を使うことです。

皮脂は低い水温では固まってしまい落ちにくいため、少し高めの温度で溶かし出すのが効果的です。

このぬるま湯に、酸素系漂白剤を溶かしてエアリズムを30分から1時間ほどつけ置きます。酸素系漂白剤は、除菌・消臭効果があり、色柄物にも使いやすいのが特徴です。

つけ置き後は、いつも通り洗濯機で洗います。このとき、洗浄力の高い弱アルカリ性の粉末洗剤を使うと、より汚れが落ちやすくなります。

そして、洗濯後の干し方も大切です。

エアリズムの一部の製品には、太陽光に含まれる紫外線によって消臭・殺菌効果を発揮する素材が使われていることがあります。

そのため、天日干しをすることで、残ったニオイを軽減できる可能性があります。

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オキシクリーンを使ったつけ置き洗い

頑固なニオイ対策として人気の「オキシクリーン」は、エアリズムのつけ置き洗いにも非常に効果的です。

オキシクリーンは酸素の力で汚れを分解・漂白する「酸素系漂白剤」の一種で、皮脂汚れや雑菌に対して高い効果を発揮します。

具体的な使い方は以下の通りです。

オキシクリーンは塩素系漂白剤と違って色落ちのリスクが低いですが、念のため初めて使用する際は目立たない場所で試すことをお勧めします。

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重曹で皮脂汚れを落とす方法

ナチュラルクリーニングの代表格である「重曹」も、エアリズムのニオイ対策に活用できます。重曹は弱アルカリ性のため、酸性である皮脂汚れを中和して落としやすくする効果があります。

重曹を使ったつけ置き洗いの手順は簡単です。

重曹は酸素系漂白剤に比べて作用が穏やかなため、劇的な消臭効果は期待できないかもしれませんが、皮脂汚れが主な原因である初期段階のニオイには有効です。

また、肌に優しく、環境への負荷が少ない点もメリットと言えます。頑固なニオイの場合は、次に紹介する酸素系漂白剤との併用も効果的です。

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乾燥機の使用はOK？注意点を解説

洗濯物を早く乾かすことができる乾燥機は、生乾き臭の防止に有効な手段です。

しかし、エアリズムに乾燥機を使用する際には注意が必要です。

ユニクロの公式な洗濯表示では、エアリズム製品のタンブラー乾燥（家庭用乾燥機のこと）は基本的に推奨されていません。

その理由は、エアリズムに使用されているポリウレタンなどの化学繊維が熱に弱いためです。

高温の熱風に長時間さらされると、繊維がダメージを受けて縮んだり、生地が伸びてヨレヨレになったりする可能性があります。

また、エアリズムの持つ吸汗速乾性や接触冷感といった機能が損なわれる恐れもあります。

どうしても乾燥機を使用したい場合は、「低温設定」で短時間にかけるのが無難です。

洗濯物を干す前に10分ほど低温で乾燥機にかけると、水分がある程度飛んで乾きが早くなり、生乾き対策になります。ただし、これも自己責任の範囲で行う必要があります。

エアリズムを長持ちさせるためには、やはり風通しの良い場所で自然乾燥させるのが最も安全で確実な方法です。

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熱湯消毒は生地を傷めるのでNG

衣類の頑固なニオイ対策として「熱湯消毒」や「煮沸消毒」を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、エアリズムに対してこれを行うのは絶対に避けてください。

前述の通り、エアリズムの素材であるポリエステルやポリウレタンは熱に非常に弱いです。

ポリエステルには「ガラス転移点」と呼ばれる、素材が柔らかくなり変形しやすくなる温度があり、約70℃前後とされています。

沸騰したお湯（熱湯）は約100℃ですので、エアリズムを熱湯に浸けると、繊維が軟化してしまいます。

その結果、取り返しのつかない縮みや型崩れ、シワの原因となります。一度変形してしまった繊維は元に戻すことができません。

ニオイの原因菌を殺菌したいのであれば、熱に頼るのではなく、酸素系漂白剤を使ったつけ置き洗いが最も安全で効果的です。

40℃から50℃程度のぬるま湯であれば、生地を傷めることなく、漂白剤の除菌・消臭効果を最大限に引き出すことができます。

大切なエアリズムをダメにしないためにも、熱湯の使用は控えましょう。

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エアリズムは何年で捨てるべきか解説

エアリズムは消耗品であり、永久に使えるわけではありません。

快適性や機能を維持するためには、適切なタイミングで買い替えることが大切です。では、その「寿命」はどのくらいなのでしょうか。

一般的に、エアリズムの寿命は2～3年と言われています。

これは、伸縮性を与えるために使われている「ポリウレタン」という素材の寿命が関係しています。ポリウレタンは製造から2～3年で劣化が始まり、徐々に伸びたり、脆くなったりします。

ただ、着用頻度や洗濯方法によって寿命は大きく変わります。以下のようなサインが見られたら、買い替えを検討する時期と考えられます。

買い替えのサイン	具体的な状態
生地の伸び・ヨレ	首元や裾が波打ったり、全体的にフィット感がなくなったりする
ニオイの定着	正しい洗濯をしても、汗をかくとすぐに臭いが戻ってくる
変色	全体的に黄ばんだり、黒ずんだりしている
機能の低下	購入当初のようなサラサラ感やひんやり感が感じられなくなる

特に、汗を多くかく夏場に毎日着用するような場合は、汚れやニオイが蓄積しやすいため、1シーズンで買い替えるという選択も合理的です。

見た目が綺麗でも、目に見えない汚れや菌が溜まっている可能性があります。着心地に違和感を覚えたら、それが寿命の合図です。

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まとめ｜どうしてもエアリズムが臭いならプロに相談

これまで紹介したつけ置き洗いや正しい手入れを試しても、どうしてもエアリズムの臭いが取れない。そんな頑固なニオイに悩まされている場合は、家庭での洗濯の限界かもしれません。

そのときは、衣類のクリーニングのプロに相談するという選択肢があります。

特に「宅配クリーニング」の中には、汗の汚れを専門的に落とす「汗抜きクリーニング」や「ウェットクリーニング」といったオプションを提供しているサービスがあります。

家庭用の洗濯機では難しい、水溶性の汗汚れや繊維の奥に染み込んだ皮脂汚れを、プロの技術と専用の溶剤で根本から洗い流してくれます。

もちろん費用はかかりますが、お気に入りの一枚を捨てる前に試してみる価値は十分にあります。また、何枚かまとめて依頼することで、一枚あたりのコストを抑えることも可能です。

自宅でのケアに時間や手間をかけられない方にとっても、宅配クリーニングは便利な解決策となるでしょう。最終手段として、プロの力を借りることも視野に入れてみてください。

最後に記事のポイントをまとめます。